この知恵で考えられること
- PRの言葉をUXに持ち込む - 技術の言葉を入り口にする - UXの言葉で思想を語る
PRとUXを混ぜるな
プロダクトが失敗する理由の多くは、機能不足ではない。
ブランド設計の混線。
特に多いのがこれだ。
- PRの言葉をUXに持ち込む
- 技術の言葉を入り口にする
- UXの言葉で思想を語る
その結果、誰にも刺さらず要らないものに見られる。
ブランドには3つのレイヤーがある
まず前提として、ブランドは一枚ではない。
少なくとも3層ある。
① 技術レイヤー(Tech)
- どういうアーキテクチャなのか
- 何が構造的に新しいのか
- どんな思想で設計されているのか
例:
- AIエージェント
- DMP
- 非同期翻訳装置
- スキルインテリジェンス
これは“背骨”である。重要だが、顧客視点での入り口ではない。
② 社会レイヤー(PR)
- 社会にどう理解されたいか
- トレンドの中でどう位置づけるか
- 投資家やメディアにどう語るか
例:
- DX・生成AI・エージェント時代の◯◯
PRは社会との対話である。
ここでは抽象度が高くていい。
少し大きなことを言ってもいい。
なぜなら目的は「利用促進」ではなく、「意味づけ」だから。
③ 行動レイヤー(UX)
ここが一番重要で、一番軽視される。
UXが戦う相手は社会ではない。
ユーザーの“今の習慣”である。
だから必要なのは、革命性でもトレンド感でも技術的優位性でもない
「あ、それの代わりね」とイメージがつくことである。。
PRはユーザーのためではない
ここを混ぜると崩れる。
PRの目的は:
- 社会に理解してもらうこと
- 資金調達をしやすくすること
- トレンドの中に位置づけること
UXの目的は:
- 習慣を置き換えること
- 行動コストを下げること
- 迷いを減らすこと
この2つは違うゲームをしている。
PRの言葉をそのままUXに使うと、重くなる。
UXの言葉をそのままPRに使うと、弱くなる。
技術は誇っていいが、売らないこと。
技術思想は重要だ。
- なぜそれが構造的に優れているのか
- なぜスケールするのか
- なぜ拡張性があるのか
だがそれは、背骨であって入り口ではない。
ユーザーは背骨を触らない。
触るのは、ボタン・画面・言葉である。
ブランド設計の本質
ブランド設計で最も重要なのはこれだ。
今使っている言葉は、どのレイヤーの言葉か?
- 技術の言葉か?
- 社会の言葉か?
- 習慣の言葉か?
そして、それは誰に向けているのか?
ここが整理できていないと、
プロダクトは育たない。
結論
ブランドは一枚ではない。
- 技術は内部で研ぎ澄ます
- PRは社会に意味づける
- UXは習慣を奪う
この3層を分離できる人だけが、
プロダクトを長く育てられる。混ぜるな。
混ぜた瞬間、すべてがぼやける。