この知恵で考えられること
- 自営を始めると、お金について「使って大丈夫かな?」「もっと売上を増やさなきゃ」「利益が出たら税金が大変だ」と考えがちです。 - これらを一つひとつ心配しても、良い判断はできません。 - 経営のお金は、減らさないことが目的ではないです。
財務経営レベル2になろう。
- 自営を始めると、お金について「使って大丈夫かな?」「もっと売上を増やさなきゃ」「利益が出たら税金が大変だ」と考えがちです。
- これらを一つひとつ心配しても、良い判断はできません。
- 経営のお金は、減らさないことが目的ではないです。
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この記事の流れ
⚫︎重要な1つの考え方
⚫︎過剰な恐れ・過剰な楽観をなくす3つの思考プロセス
⚫︎数字や事実の、正しい見方の例
⚫︎この記事の内容がわかっている経営者は、こうする。
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重要な1つの考え方

必要以上にお金を怖がらず、無謀にもならない。
マインドの話ではなく、具体的に普通に見ることが経営の基礎。
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過剰な恐れ・過剰な楽観をなくす
3つの思考プロセス

テキスト
STEP 1|未来を見る
この先、一番お金が少なくなるのはいつ?
- いま300万円あることより、3か月後にいくら残るのかが重要。
- 確実に入りそうなお金と、必ず出るお金を時系列で並べる。
- これをCFを見るといいます。
STEP 2|動かせるものを知る
そのお金の出入りは、どこまで自分で変えられる?
- 売上が予定より少なかったら、広告を減らせるか。支払い時期を相談できるか。逆に、入金を早められるか。
- 「予測」だけでなく「調整手段」も含めて自由の量とシナリオを見る。
STEP 3|未来を変える
いまお金を使えば、未来の商売はどうなる?
- 機材を買えば受注が増えるか。毎月の固定費を減らせるか。
- 小さな実験で大きな判断ができるようになるか。単なる支出と未来を変える投資を区別する。
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数字や事実の、正しい見方の例
初心者のうちは、次の読み替えができるだけでも判断が大きく変わります。
| よくある見方 | 経営者としての見方 |
|---|---|
| 口座に300万円ある | この先、一番少ない時に何万円残る? |
| 売上が200万円ある | そのうち手元にいくら残り、いつ入金される? |
| 毎月20万円の固定費がある | 20万円減らすと、最低限必要な売上をいくら減らせる? |
| 広告に30万円使う予定 | いくらまで減らせて、減らすと何が起きる? |
参考具体例:90万円の機材を買ってもいいのかな?
口座に300万円あります。90万円の機材が欲しい。
でも「高いから、もう少し売上が増えてから買おうかな」と迷っています。
このとき、3つのプロセスで考えます。
① まず、未来のお金の動きを見る
STEP 1|未来を見る この先、一番お金が少なくなるのはいつ?
今後3か月について、慎重に予測してみます。
| 項目 | 3か月の金額 |
|---|---|
| 現在の現金 | 300万円 |
| 入金を見込める売上 | +300万円 |
| 必ず払うお金 | −390万円 |
| 予定している広告費 | −60万円 |
| 新しい機材 | −90万円 |
| 3か月後の現金 | 60万円 |
90万円の機材を買っても、3か月後に60万円残る計算です。
ただし、60万円が安全かは別問題。入金前に大きな支払いが来る場合もあるので、月ごと、できれば週ごとの残高を見ます。
② 次に、変えられるお金を探す
STEP 2|動かせるものを知る そのお金の出入りは、どこまで自分で変えられる?
- 仮に、最低でも100万円は残しておきたいとします。
- 広告費は売れ行きに応じて減らせるので、3か月60万円の予定を15万円に変更してみます。
3か月後の現金予測
- 当初の予算:60万円
- 広告費を調整した場合:105万円
変えられる支出を把握するだけで、選択肢が増えます。
この段階で、90万円の機材を買うという選択が現実的になります。もちろん、途中で現金が100万円を下回らないことも確認します。
③ 最後に、投資の改めて意味を考える
STEP 3|未来を変える いまお金を使えば、未来の商売はどれだけ楽になる?
例えば、その機材を増やすと毎月4件の追加注文を取れるとします。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 追加注文4件 × 10万円 | 40万円/月 |
| 追加注文にかかる変動費 | 16万円/月 |
| 毎月増える利益(固定費増加前) | 24万円/月 |
- 90万円の機材投資を、約4か月の増分利益で回収できる計算です。
- 追加注文が継続した場合の概念例。税金や追加固定費等は省略。
- 注文を実際に取れる見込みがあり、現金も尽きないなら、早く購入したほうがよいかもしれません。
- 逆に、注文が取れるか分からないなら、小さく需要を確かめてから購入したほうがよいでしょう。
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レベル2の経営者はこうする
この記事の内容がわかっている経営者は、こうする。
「もっと売上を増やそう」「無駄な支出を減らそう」
お金の流れがわかっている経営者は、それ以外にもやることがあります。

テキスト
① お金の総額を変えずに、動かせる余地を増やす
お金が必要になったときに取れる選択肢が増えます。
同じ300万円を持っている会社でも、挑戦できることが数百万円単位で違うのです。
- 例えば、
- 毎月30万円の広告費を使っているなら、必要に応じて10万円まで減らせる運用にする。
- 取引先と相談して、納品後一括払いではなく、着手金をもらえる契約にする。
- 毎月必ず発生する固定費の一部を、利用量に応じて支払う形に変える。
こうした工夫は、売上と支出の総額を減らすわけでもありません。
② 投資する前に、その価値がわかる事実を取りにいく
投資の価値が不明瞭なら、まず価値を判断できるようにすること自体が、経営の仕事です。
- ただ悩み続けるのではなく、判断できる材料を集めます。
- 機材が足りなくて断った注文は何件あったのか。
- 追加したら何件の受注が増えそうか。いくら利益が残るのか。
- 新しいサービスを始めたいなら、いきなり100万円かけて完成させる前に、10万円で試験販売する方法を探索する。
- 実験の結果、投資しない方がよいとわかることにも価値があります。
③ 必要な投資は、お金を使えるタイミングで実行する
その投資に必要なお金の流れを成立させ、得られる価値に合わせて実行するのです。
- 例えば、
- 90万円の機材があれば、来月から受注を増やせるとわかったとします。
- それなら、今月の口座残高が十分にあるかだけでなく、今後の入金と支払いを確認します。
- もし現金が足りなくなりそうなら、調整できる広告費を減らす。機材の分割払いを相談する。確定している仕事の入金条件を見直す。
- そうして資金不足を避けながら、できるだけ早く機材を導入する。
- 逆に、投資効果が不明確なら、十分なお金があってもすぐには買いません。
- お金があるから使うのでも、減るのが怖いから使わないのでもない。
④ 売上を増やさなくても、商売が楽になる構造をつくる
未来に必要な売上を減らすことで、経営の自由度そのものを増やします。
- 例えば
- 毎月200万円売らないと赤字になる会社が、固定費を見直して150万円でも黒字になるようにする。
- すると、無理に新規営業をしなくてもよくなり、利益率の低い仕事を断れるようになります。
- 空いた時間で新しい商品を考えることもできます。
- これは、単に月々の支出を減らした以上の変化です。
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売上と支出の数字を変える仕事は経営レベル1

顧客がいるのに、伸びない/破産する会社
- その原因の一番多い理由はお金の流れが整備出来なかったケースです。
- だから、下請けの性質が強いと不況で死にやすいです。
お金の本質の1つは「流動性」です。
- 止まっているお金・変えられないお金はある種、死んでいるお金です。
- だからこそ、総量だけをみずにお金の流れを見る。
- それを変えられるとわかれば、できることは増えていきます。